『日本に現存する木骨煉瓦造の世界遺産』

更新日:2017/11/17

『日本に現存する木骨煉瓦造の世界遺産』というと、何を指しているのかわかりますか?

7月23日に行われた平成29年度の1級建築士学科試験の中でも、近年、
話題性の高い『世界遺産や保存、再生』といった建築物や都市計画ネタが出題されるようになりました。
「今年の試験で出るぞ!出るぞ!」と言われていながらも、出題されなかった建築物です。

ヒント①フランスの設計士 エドモンド・バスチャンにより設計された建築物です。


ヒント②明治5年(1872年)、明治政府の殖産興業政策に基づき、全国の模範となった器械製糸場です。


ヒント③木骨煉瓦造とは、木材で骨組みを造り、壁に煉瓦を用いた建築物です。


ヒント④繰糸所の小屋組は洋小屋(キングポストトラス)という俗にいうトラス構造で作られています。


答えは、群馬県にある『富岡製糸場』です。
富岡製糸場の全体は、下のイラストのようになっています。(イラストは、パンフレットに載っているもの)

次の写真は、よく写真で撮影される建物で『東置繭所』といいます。
1階は事務所・作業場などとして使い、2階に乾燥させた繭を貯蔵します。

この建物に隣接するカタチで、『繰糸所』があります。
外観写真と内部に入って見上げた写真です。
小屋組みの写真が先程おはなしした洋小屋(キングポストトラス)と呼びます。
建築を知っている人であれば一般的にはトラス構造と呼びます。

また、トラス構造とは下図のような構造をしたものをいいます。
詳しく話すと力学といった物理な話になってしまうので、ここでは割愛します。

川に掛かる鉄骨造の橋をみるとこのようなカタチをしたものが多いですね。