『コンベックスの調整代』

更新日:2014/09/12

建設業に関わるほとんどの作業者はコンベックス(スケールとも言います)で寸法を測り作業をしています。
コンベックスとカッターが作業者にとって2大神具ともいえる必須道具ではないでしょうか。
今日は道具のお話。

コンベックスの先端には銀色のひっかけ金具がついています。
実はこれがカチャカチャ動きます。
新人の頃、使いにくくて壊れているのではないかと思いながら使っていました。
・・・でもこれにはきちんと意味があったのです。

コンベックスで寸法を測る方法は基本的に2通りあって、
①押しつけて測る ②角に引っかけて測る になります※上の写真のようにです。

この時に調整代が動くことによって、ひっかけ金具分の厚みを考慮した正しい寸法で測ることができるのです。

私は職人さんに採寸の甘さを指摘されて初めてこのコンベックスの機能を知りました。

工事にとっては1mmのずれというのは大きな寸法です。
基準と1mmずれているだけですべてがやり直しになることだってあります。

道具の機能に関しては職人さんがよく休憩中に教えてくれました。
「昔はこういう機能がなくてなー。全部計算してやったもんだ。」
にやにや自慢げな表情がたまらなく素敵だったな~。

最近はいろんな建築道具がでてきて仕事が捗るようになってきましたが、
道具がすごいのではなくて、職人の頭脳と腕を機械化しただけなのだと考えると
職人さんには敵わないなぁとしみじみ思います。