『舞鶴 鎮守府長官官邸』

更新日:2019/05/10


正式名称「舞鶴地方総監部会議所(旧鎮守府長官官邸)」
東郷平八郎が官邸として住んでいた建物です。
地方総監部のすぐ近くにあるのですが、とても判り難い位置にあります。



純和風建築と洋館が合体した作りになっていて、
洋館部分は展示室として使用され、和風建築部分は、会議・接待に使用されています。
右写真の長いテーブルは掘り込み座卓になっていて、
青い制服に金モールを付けた将官が居並ぶ姿を想像すると、「似合うなぁ」と思いませんか。



さすが、海軍長官官邸です。鬼瓦に金の錨のマークが入っています。
そして、玄関の切妻庇は微妙に「むくり(柔らかい曲線)」がついていて、
船底の竜骨を思い浮かばせます。



門から玄関に至るアプローチには、青黒い玉石を敷き詰めて飛び石が並べてあり、
これは海と航跡がモチーフなのではないかとにらんでいます。
港を出てゆく船の後ろに泡立つ波が尾を引いてゆくイメージです。

こんな風に、設計者が密かに仕込んだメッセージを読み取るのが
建物を見る楽しみのひとつになっています。

以上です。