『民家園その5 菅の船頭小屋』

更新日:2016/04/08

多摩川の「菅の渡し」にあった船頭小屋です。

この船頭小屋は多摩川の「菅(すげ)の渡し場」にあったもので、
船頭が客待ち・休憩・川の見張りをするのに用いていました。

菅の渡しは、川崎側の菅と、東京側の調布とを結ぶ渡船場で、商品作物の輸送、
肥料や日用品の仕入れ、親戚や寺への往来など、暮らしの中で使っていたようです。

この建物の屋根は杉皮葺きで、前後に傾斜させた「招き屋根」の形をしています。
背面には小さな窓があり、対岸の客を見ることができるようになっています。

なお、外回りの柱には大きな鉄の輪が取り付けられており、
出水のさいにはこの輪に丸太を通して担ぎ上げ、小屋を移動させました。


移動式秘密基地みたいで夢がありますよね。
お庭にひとつあったら子供が喜びそう!
中は狭いながら畳が敷かれ、小さな囲炉裏も設けられています。

とりあえず今回で民家園シリーズは終わりです。
民家の種類としては23種あるので、まだまだお伝えできてない魅力も多数あります。
建築に携わる人間としては、やっぱり昔の大工さんはすごいなぁの一言に尽きます。
力の加わり方や支え方など、どのようにしたら成り立つかを自然と理解しているのですね。

なかなかこの種類と規模で古民家を見れる場所はあまりないと思いますので
是非皆様足をお運びください。